カンナビノイド図鑑

主に大麻草に含まれる化学物質であるカンナビノイド。大麻特有のカンナビノイドから合成カンナビノイドまでまとめていきます。

THCV

THCVの構造

THCV(テトラヒドロカンナビバリン(Tetrahydrocannabivarin))は大麻草に含まれる植物性カンナビノイドの一つです。

大麻草のサティバ株に多く含まれ、中央アジア・アフリカ南部の大麻草に多く含まれています。

活力に満ちた多幸感を生み出すとされていてデイタイムに使用されることが多いようです。

THCVの効果として興味深いのはストレスを軽減し、不安やパニック発作を軽減・予防するのに役立つことが研究で示されています。

PTSD心的外傷後ストレス障害)の治療に役立つことが期待されています。

またTHCとは異なりTHCVは食欲を抑制する作用があるため、ダイエットWEEDと呼ばれることもあるようです。

THCVは高容量で摂取するとTHCのような精神活性作用をもたらす可能性があります。

THCと比べて即効性があり、一般的なサティバ品種と同様に集中力やエネルギーを高めやる気を起こさせてくれるとのユーザーレビューもあります。

但し、THCよりTHCVはCB1受容体への結合が弱いため持続時間は短めです。

2023年9月10日から指定薬物として指定

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THCB

THCBの構造

THCBはテトラヒドロカンナブトール(tetrahydrocannabutol)は大麻草に含まれる植物性カンナビノイドです。

THCの同族体で非常にTHCによく似た構造です。

THCBは非常に希少なカンナビノイドTHCより2倍程度の強さを持っているとされています。

まだ研究が進んでいないのですが潜在的な効果としては下記のようなものが挙げられます。

・不安を和らげる

・鎮痛作用

・抗うつ作用

・筋肉の弛緩作用

・抗炎症効果

・抗アレルゲン

 

THCBは気分を高揚させるとともに強いリラックス効果をもたらす傾向があります。

CB1受容体への結合が効率的で鎮痛と酩酊の比率が効果的で鎮痛効果についてはTHCよりも期待ができると思われます。

2019年に初めて単離された新しいカンナビノイドであり希少性も高いためこれからの研究によって有用性が裏付けられていくといいですね。

2023年9月10日より指定薬物として規制

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CBC

CBCの構造

CBCはカンナビクロメン(Cannabichromene)の略で大麻の鎮痛効果に寄与する可能性がある大麻草由来の植物性カンナビノイドです。

CBCTHCのような精神活性作用はないとされていますが、精神活性に影響を与える可能性があるという報告もあり、今後の研究の結果によって様々な事がわかってくるでしょう。

日本では現状規制の対象にはなっておらず合法的に所持や使用が出来ます。

海外の研究ではCBCに下記のような効果が期待できる可能性があるそうです。

・抗癌作用

・抗菌作用

・抗鬱作用

・抗炎症作用

・神経障害

・にきび治療

 

医学的な研究においてはCBCは非常に有望な存在です。

CBDとTHCについで3番目に豊富なカンナビノイドですが知名度的にはまだあまり知られていない存在です。他のカンナビノイドと併用するとその効果を強化されると考えられています。ただし、まだどのように他のカンナビノイドに関与して 強化されるのかは完全にはわかっていません。

今後の研究が楽しみですね。

 

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CRD

CRD(Crystal Resistant Distillate)の略で結晶化しないように精製された蒸留物で、無添加の自然な形で結晶化しない液体を保てる状態になるように開発されています。

カンナビノイドは特に濃度が高い場合は結晶化しやすく、結晶化したものは加熱すれば液体に戻るのですが、その手間を省き吸いやすくするメリットがあります。

CRDは特定の成分を指すのではなく、主にCBDとその他のカンナビノイドが含有されています。

CBDの他にCBCやCBNやCBGなどが入っていてテルペンと組み合わせることによってアントラージュ効果(複数のカンナビノイドによる相乗効果)を生み出してくれます。

注意点としては意図しない成分が入っていないか(規制成分)を確認した方がよいでしょう。含有物に規制成分が入っていなければもちろん日本でも規制の対象にはなりません。

 

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CBG

CBGの構造

CBGはカンナビゲロール(Cannabigerol)の略で大麻草から抽出される化合物です。

また、CBGは他のカンナビノイドが合成される親分子であるカンナビゲロール酸の脱炭酸型で植物の成長中にCBGの大半はTHCやCBDに変換され約1%がそのまま残ります。

このことからすべてのカンナビノイドの母と呼ばれることもあります。

CBGにはTHCのような精神活性作用はありません。日本でも規制はされておらず今後も規制される可能性は低いと考えています。

CBGは他のカンナビノイドと組み合わせることが多く、それは相補的な効果を期待できるためです。

 

CBGの効果

・鎮痛効果

・不安の軽減

・睡眠補助

・抗炎症作用

・食欲増進

 

特に食欲増進効果と抗炎症作用については科学的研究でがんの治療などに有益なのではないかと日々研究が進められています。

また、CBDと比較するとCBGはCB1,CB2カンナビノイド受容体の両方に直接相互作用するため、CBDよりもECSに強力に働きかけてくれると言われています。

ECS(エンドカンナビノイドシステム)とは気分や食欲、痛み、免疫、感情、運動、発達、老化、認知、記憶などの幅広い機能をコントロールする体内システムの事です。

 

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CBN

CBNの構造

CBNとはカンナビノール(Cannabinol)の略で大麻草から抽出される化合物です。

1800年代後半に抽出され様々な研究がおこなわれてきました。

カンナビノイドは化学構造に基づいて4つのグループに分類されるのですがCBNは大麻によるいわゆる"ハイ"の根底にあるD9THCやD8THCと同じグループに分類されます。

THCが酸化した代謝産物としてCBNに変わりますが精神活性効果はほとんどありません。

日本では規制の対象ではなく今後も規制される可能性は低いでしょう。

 

CBNの効果

・睡眠の補助

・抗酸化作用

・ストレスの緩和

・不安を軽減する

・鎮静作用

 

CBNは他のカンナビノイドの成分と組み合わせると相乗効果を生み、その有効性を高めると考えられています。

他のカンナビノイドと組み合わせて効果的にカンナビノイドの作用を引き出すように組み合わせている製品も多く見受けられます。

 

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CBD

CBDの構造

 

CBDとはカンナビジオール(Cannabidiol)の略で大麻草に含まれるカンナビノイドの1種です。大麻草からの抽出物の40%の割合を占める事もありTHCと並び大麻草から抽出される主なカンナビノイドです。

今までに多くの実験が行われてきましたが安全性・忍容性の高さからTHCのような精神活性作用はなく、広く医療への応用の可能性があるとされています。

また、依存性や耐性がみられていないとの実験結果もあり、日本では健康食品や化粧品成分としても流通している。

もちろん日本では規制の対象ではなく、薬物規制に関する国際条約による規制もありません。

 

CBDの効果

てんかん

・精神病

・社交不安障害

・ストレスの緩和などがあげられます。

 

主な副作用としては下痢があります。子供の場合はCBDを多量に摂取した場合に、肺炎や肝機能障害などがありますが大人では重い副作用はほとんど起きないようです。

 

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